Fumihito Ohashi Architecture Studio

建築も家具も、向き合っているものは同じです。素材の声を聞き、時間がどう刻まれていくかを想像しながら、一つの形に落とし込んでいく。空間のスケールが変わるだけで、そこに流れる時間の感覚は変わりません。ここでは、そうして生まれてきた家具のいくつかを紹介します。

outline series

2013年、静岡の設計事務所から一脚の椅子が生まれました。無垢材だけで構成された、余白の多い輪郭。「the Outline」という名前の通り、装飾を削ぎ落とし、輪郭線そのものが身体に馴染むことを目指したシリーズです。アームチェア、アームレスチェア、スツール、テーブルへとバリエーションを広げながら、素材はナラの無垢材、仕上げはオイル塗装。木工職人との協働により、一脚ずつ丁寧に製作されています。

このシリーズは、静岡の設計事務所の一角から始まり、2021年にはStockholm Design Weekへの出展を経て、ヨーロッパへと活動の場を広げました。現在はスウェーデンのBonnibonneを通じて、北欧を中心としたヨーロッパ各国で紹介されています。国内外の媒体でも取り上げられており、『建築ジャーナル』2016年5月号、海外誌『Ark journal』などに掲載されています。

the Outline series

the Outline series

the Outline series 座面ディテール

近年はインテリアデザイナーや和紙職人といった、素材への向き合い方に共感してくださる作り手が手がける空間の中で、outline seriesを採用いただく機会も増えています。

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和紙の仏壇

2025年、新しい仏壇のかたちを提案しました。核家族化、マンション住まいの増加、和室の減少——住宅事情が変わっても、故人を想い手を合わせる時間の大切さは変わりません。この仏壇は、伝統的な和紙と木という素材を用いながら、現代の住空間に馴染むようにデザインされています。扉を閉じれば行灯のように柔らかな光を放ち、開けば祈りの場になる。特別な「祭壇」としてではなく、日常に寄り添う「家具」として設計しました。

全体を包む和紙は、京都府綾部市で紙漉キハタノを営む和紙職人・ハタノワタルさんの手によるものです。楮を育てるところから紙を漉くところまで、四季の移ろいと共にある時間をかけて仕上げられた和紙が、この仏壇を唯一無二のものにしています。太鼓張りの扉を通して光が透けるとき、そこに宿るのは工業製品にはない、手仕事と自然の対話の痕跡です。

和紙の仏壇

和紙の仏壇

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アーカイブ

これまでに手がけてきた家具・照明の記録です。

  • 2018cloud —和紙職人ハタノワタルの和紙を素材とし、空間に漂う雲のように、生み出されたランプシェード。広島・尾道のホテル「LOG」の一室にハタノワタルの提案により採用していただいている。制作:ORITO
  • 2024ADI chair/ADI KAYA shade —中目黒のネパール料理店「ADI」のための特注家具・照明
  • 2023TGT STS
  • 2020so素 -鮨場まる仕様-
  • 2018so素と染
  • 2018S Stool
  • 2017ex-tool
  • 2016domino shelf II
  • 2014PWC01
  • 2013タナノカベ
  • 2010domino shelf

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