Fumihito Ohashi Architecture Studio

-繭の茶会 -めぐり- 福島編 KORIYAMA, FUKUSHIMA, JAPAN2020.01
繭の茶室で開催されるお茶会「繭の茶会」


蚕は、メビウスの輪のように円運動を繰り返しながら⽷を張り巡らせ、
繭を形成していきます。途切れることのない⽷は、⻑さ約1,500mとも⾔われ⾃らを守る尊い空間です。
希少な国産絹⽷を⽤いた織物で構成する「繭の茶室」は、繭の構造から
構想を得て、⽵の躯体に極薄の⼆重織「川俣シルク」を張り巡らせて制作した茶室空間です。
また、茶⼈が着⽤する⾐装には、古法の藍染めと⾙紫で染めたシルク⽣地や⽷をシルクオーガンジーと掛け合わせ製作しました。
透明感のある柔らかな円形の空間に包まれ、⼀服のお茶をいただきながら
過去・現代・未来へと脈々と続く絹⽂化と⼈々の営み、そして⾃然界に思いをめぐらせる場となりますように。

撮影|宮下直樹
場所|21世紀記念公園麓⼭の杜「麓⼭荘」
   福島県郡⼭市麓⼭1-16-17
日時|2020年1月26日