Fumihito Ohashi Architecture Studio

-和紙の仏壇  2025.10
現代の暮らしに寄り添う、新しい祈りのかたち

時代に寄り添う仏壇
昭和から平成、令和へと時代が移り変わる中で、日本の住宅事情は大きく変化しました。核家族化、マンション居住の増加、和室の減少。かつて独立した仏間を持つことが一般的だった時代から、限られた空間の中で工夫が求められる時代へ。
しかし、故人を想う心、手を合わせる時間の大切さは、時代が変わっても変わりません。
この仏壇は、伝統的な和紙と木という素材を用いながら、現代のライフスタイルに最適化したデザインです。特別な「祭壇」としてではなく、日常に寄り添う「家具」として。開けば祈りの場、閉じれば行灯。二つの顔を持つことで、現代人の「形式にとらわれず、でも心の拠り所は持ちたい」という想いに応えます。

手仕事が紡ぐ、唯一無二の存在
工業製品として大量生産される仏壇とは異なり、この仏壇には作り手の物語が刻まれています。
京都府綾部市の和紙職人ハタノワタルさんの工房、紙漉キハタノが楮を育てた畑、紙を漉いた工房、そして一枚一枚丁寧に仕上げられた和紙。その全てが、この仏壇を唯一無二のものにしています。
故人を偲ぶための仏壇に、職人の日々の営みと自然との対話が重なることで、この仏壇は単なる「もの」を超えた存在になります。時間をかけて育まれた素材、受け継がれた技術、そして現代のデザイン。それらが一つになったとき、過去と現在、伝統と革新が静かに共存する空間が生まれるのです。

和紙と光が紡ぐ、故人との対話
和紙を通した光は、直接的ではなく、包み込むような優しさがあります。楮の繊維が織りなす独特のテクスチャーが、光に表情を与え、空間全体を穏やかに照らします。
その光は、故人の存在を象徴するかのように、静かに、でも確かにそこにあり続けます。
伝統的な灯明の精神を、現代の技術と感性で表現したこの仏壇は、祈りの場であると同時に、心を落ち着ける場所。日々の暮らしの中で、ふと立ち止まり、想いを馳せる時間を作り出します。
そしてその光の背景には、紙漉キハタノが楮を育て、紙を漉き、和紙を仕上げるまでの、長い時間の営みがあります。その営みもまた、この仏壇を通して、あなたの日常の中に静かに息づいているのです。

商品コンセプト
扉を閉じれば行灯のように柔らかな光を放ち、開けば祈りの場となる。伝統的な和紙と木の技術を用いながら、現代の住空間に自然に溶け込む仏壇です。
「仏壇を置きたいけれど、スペースがない」「インテリアに合わない」という声に応えて生まれました。コンパクトなサイズと洗練されたデザインで、ワンルームマンションから一戸建てまで、どんな空間にも違和感なく佇みます。

楮を育てるところから始まる、和紙の物語
この仏壇の全体を包む和紙は、紙漉キハタノの和紙職人の手によって仕上げられています。
紙漉キハタノの和紙づくりは、原料である楮を育てることから始まります。土に触れ、植物の成長を見守り、収穫し、そして紙を漉く。一枚の和紙が生まれるまでには、四季の移ろいと共にある、気の遠くなるような時間と手間が刻まれています。
楮の栽培から紙漉き、そしてプロダクト製品、内装、家具、アート作品まで。紙漉キハタノは和紙という素材の可能性を追求し続けてきました。その活動の中で培われた技術と感性が、この仏壇全体に込められています。
種を蒔き、育て、収穫し、漉き、貼る。その一連の営みすべてが、一枚一枚の和紙となり、この仏壇へと結実します。紙漉キハタノを取り巻く日々の暮らしと仕事が、そのまま和紙の質感となり、光の表情となって現れるのです。
この仏壇は、単なる工業製品ではありません。一人の職人の手仕事と、その背後にある自然との対話、時間の積み重ねが形になったもの。だからこそ、この仏壇は唯一無二の存在なのです。


デザインの特徴
全面和紙貼りの仕上げ
この仏壇は、扉だけでなく本体全体が和紙で包まれています。紙漉キハタノが手がけた和紙が、仏壇全体を優しく覆い、空間に溶け込む柔らかな質感を生み出します。
扉には伝統的な太鼓張りの技法が用いられており、楮の繊維が織りなす独特の表情を持つ和紙に、内部の照明が透過すると、工業的な均質な光ではなく、生命感のある温かな光が生まれます。
行灯のような存在感
和紙を通して放たれる光には、紙漉キハタノが楮を育てた土地の風景や、紙を漉いた時の水の音、手の感触までもが宿っているかのようです。扉を閉じた状態でも行灯のように空間を照らし、日常の中に穏やかな時間をもたらします。
間接照明としての機能
扉を閉じている時は、モダンな照明器具のような佇まい。リビング、寝室、書斎など、どこに置いても空間の質を高める間接照明として機能します。来客時も違和感なく、プライバシーを守りながら故人との繋がりを感じられます。
紙漉キハタノの和紙が生み出す光の質感は、量産品の照明とは明らかに異なる、手仕事ならではの深みを持っています。
シンプルで機能的な内部
扉を開けると、段差のある棚が現れます。装飾を排したシンプルな構造で、写真立て、お花、お香、思い出の品など、自由にレイアウトできます。宗派や形式にとらわれず、それぞれの想いのかたちを尊重したデザインです。

こんな方におすすめ
∙コンパクトな住空間でも仏壇を置きたい方
∙インテリアに調和する仏壇をお探しの方
∙伝統的な大型仏壇からの買い替えを検討されている方
∙故人を偲ぶ場所を、日常の中に自然に持ちたい方
∙形式にとらわれず、自分らしい供養のかたちを求める方
∙職人の手仕事や、ものづくりのストーリーを大切にされる方

使用シーン
◯リビングルームテレビボードやサイドボードと並べて。日常の空間に自然に溶け込み、柔らかな光が暮らしに寄り添います。
◯寝室ベッドサイドに置いて、就寝前の静かな時間を。間接照明として、安らぎのある空間を演出します。
◯書斎・ワークスペース仕事の合間に心を落ち着ける場所として。一息つきたい時、手を合わせることで気持ちをリセットできます。
◯ワンルーム・1LDK限られたスペースでも圧迫感なく設置可能。家具としての美しさと、祈りの場としての機能を両立します。

製品仕様
∙サイズ: 幅480mm × 奥行400mm × 高さ750mm
∙素材: 木材(本体)、和紙(全面・紙漉キハタノ制作)
∙照明: 内蔵LED照明
∙重量: [重量を記載]
∙仕上げ:本体|全面和紙貼仕上、扉|木製格子戸太鼓貼障子