Fumihito Ohashi Architecture Studio

-domino shelf SHIZUOKA, SHIZUOKA, JAPAN2010.07
スタジオの打合せスペースと作業スペースとを分ける棚.
風の流れをコントロールしたり、作業時と打合せ時の視線をコントロールしたり.そのために棚は適所に開口が設けられ、ひとつの大きな建築化した家具となった.
打合せスペースでは静的な印象を作るため、上下収納は、ラワンのマッシブな箱としている.中段の収納は半透明のアクリル引戸で自然光を通しながら、内部の書物を抽象化する役割をしている.
また、作業スペースからは、すべてオープンシェルフとなっており、作業性を優先させている.収納棚のフレームはラワンランバーを使用し、内部間仕切りはすべてスティールプレートを差し込んでいるのみとなっている.たくさんの書物が収納されると、スティールプレートは存在が消えていき、外側のラワンのフレームのみが浮き上がり、圧迫感を軽減し、むしろ軽やかさを演出している.

材料:ラワンランバー スティールプレート アクリル
撮影:新澤一平